公開: 2021年10月16日
更新: 2021年10月17日
米国では、進化論によって絶対的な真理が存在しない、または人間には理解できないことを前提にして、どのようにすれば人間は真理に近づくことができるかを考える、新しい哲学を求める運動が始まった。そこでは、人間が歴史上のある時点で、もっとも正しいと考える理論を「もっともそれらしい仮説」として共有し、その仮説の矛盾や問題点について検討する。新たな矛盾や問題点が共有されたならば、その仮説を変更し、その指摘されている問題を解決する理論を見つけ出し、新しい「もっともらしい仮説」とする。この過程を繰り返すことによって、不完全な人類でも、少しずつ心理に近づいてゆけると考えるのである。現代の科学は、この方法を基礎として進められている。